• お知らせ

セカンドオピニオンの重要性について(患者様向け)

セカンドオピニオン(セカンド・オピニオン セカオピ)とは

当院は主治医の先生が行われた診断や治療方針を尊重しつつ、高度画像診断や専門医による多角的な検討を行い、飼い主さまと先生の双方が納得できる治療選択を支援します。
セカンドオピニオン外来では、治療や手術をその場で行うことを目的とせず、
「今の治療方針が適切か」「他に選択肢はないか」といった疑問に中立的な立場で助言いたします。
なお、主治医の先生からの紹介を原則としておりますが、飼い主様から直接当院へご相談いただいた場合であっても相談はお受けいたします。ただし、後日主治医の先生へ所見を共有し、連携して診療を進めることを基本としております。

既に受けている診断・治療内容について別の獣医師が医学的に説明・助言する外来です。
その場での治療や投薬は原則行いません。必要があれば、主治医の先生へ結果を情報共有し、今後の進め方をご相談します。
対応動物:【犬/猫】

セカンドオピニオンでできること(対象となる主なご相談領域)

腫瘍(がん)

  • 血液・骨髄腫瘍(多中心型リンパ腫・多発性骨髄腫)
  • 皮膚腫瘍(肥満細胞腫・皮膚型リンパ腫)
  • 乳腺腫瘍(腺癌・炎症性乳癌)
  • 口腔内腫瘍(悪性黒色腫・扁平上皮癌)
  • 鼻腔腫瘍(鼻腔リンパ腫・鼻腔腺癌)
  • 骨腫瘍(骨肉腫・繊維肉腫)
  • 肺腫瘍(肺腺癌・肺胞上皮癌)
  • 消化管腫瘍(消化器型リンパ腫・腺癌)
  • 肝臓腫瘍(肝細胞癌・胆肝細胞癌)
  • 脾臓腫瘍(血管肉腫・組織球肉腫)
  • 膀胱腫瘍(移行上皮癌・扁平上皮癌)
  • 頭蓋内腫瘍・脳腫瘍(髄膜腫・神経膠腫)
  • 脊髄腫瘍(神経鞘腫・グリア腫瘍)

循環器(心臓)

  • 僧帽弁閉鎖不全症(MMVD)
  • 肥大型心筋症(HCM:猫)
  • 拡張型心筋症(DCM)
  • 不整脈(房室ブロック/心房細動/心室性期外収縮)
  • 肺高血圧症
  • 動脈管開存症(PDA:手術適応検討)
  • 心タンポナーデ

神経・脳・脊髄

  • てんかん(難治性)
  • 椎間板ヘルニア
  • 水頭症
  • 前庭疾患(急性前庭症候群)
  • 変性性脊髄症(DM:犬)
  • 脊髄空洞症(小型犬)
  • 免疫介在性脳炎・髄膜炎・髄膜脳炎(MUO/GME)

消化器・肝胆膵

  • 炎症性腸疾患(IBD)/慢性腸症
  • 蛋白漏出性腸症(PLE)
  • 慢性膵炎
  • 膵外分泌不全(EPI)
  • 胆嚢粘液嚢腫
  • 胆泥症/胆石症/胆汁うっ滞
  • 胆管肝炎
  • 門脈体循環シャント(PSS:肝外/肝内)
  • 巨大結腸症(猫)
  • 食道拡張症

腎・泌尿器

  • 慢性腎臓病(CKD)
  • 急性腎障害(AKI)
  • 尿管結石
  • 尿道閉塞(雄猫)
  • 膀胱結石
  • 特発性膀胱炎(FIC)
  • 腎盂腎炎
  • 尿失禁

内分泌・代謝

  • クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)
  • アジソン病(副腎皮質機能低下症)
  • 甲状腺機能亢進症(猫)
  • 甲状腺機能低下症(犬)
  • 糖尿病(インスリン抵抗/低血糖発作)
  • インスリノーマ
  • 副甲状腺機能亢進症(高カルシウム血症)

免疫・血液

  • 免疫介在性溶血性貧血(IMHA)
  • 免疫介在性血小板減少症(ITP)
  • 播種性血管内凝固(DIC)
  • 溶血性貧血(原因鑑別)
  • フォン・ヴィレブランド病
  • 多発性関節炎(免疫介在性)

呼吸器・鼻

  • 猫喘息
  • 慢性気管支炎(犬)
  • 肺葉捻転
  • 肺炎/誤嚥性肺炎
  • 慢性鼻炎(猫)/鼻腔内ポリープ(猫)
  • 気管虚脱

整形外科

  • 前十字靱帯断裂(TPLO/TTA など術式相談)
  • 肘関節形成不全
  • 股関節形成不全
  • 離断性骨軟骨炎(OCD)
  • 膝蓋骨脱臼(パテラ)
  • 難治性骨折/偽関節
  • 変形性脊椎症(疼痛管理方針)

眼科

  • 緑内障
  • 白内障
  • 角膜潰瘍(デスメ膜瘤)
  • 乾性角結膜炎(KCS/ドライアイ)
  • 網膜剥離/網膜変性
  • ぶどう膜炎

皮膚・耳

  • アトピー性皮膚炎
  • 脂漏症
  • 好酸球性皮膚炎(猫 EGC)
  • 外耳炎/外耳道狭窄(全耳道切除検討)
  • 自己免疫性皮膚疾患(天疱瘡 など)
  • 膿皮症(MRSP など耐性菌疑い)

歯科・口腔

  • 口臭
  • 重度歯周病
  • 猫の破歯細胞性吸収病巣(FORL/TR)
  • 口鼻瘻(再建術の可否)

感染症

  • 猫伝染性腹膜炎(FIP)
  • 猫白血病ウイルス(FeLV)
  • 猫免疫不全ウイルス(FIV)
  • 猫ヘモプラズマ
  • 難治性ヘルペス角膜炎

生殖・繁殖

  • 子宮蓄膿症
  • 前立腺疾患(良性過形成/腫瘍)
  • 難産(帝王切開)
  • 乳腺腫瘍

その他難治性疾患

  • 高カルシウム血症(腫瘍性/原発性/腎性)
  • 黄疸(肝前性・肝性・肝後性の鑑別)
  • 肝性脳症
  • 重症筋無力症(MG)
  • ステロイド反応性髄膜炎動脈炎(SRMA)

ご予約方法

外部予約システム(anicomGO)をご利用ください。ご利用には会員登録が必要となります。実施日時は【平日および土日祝/9:00 – 19:00】です

ご予約はこちら


当日の流れ

問診・情報整理(約【30–60】分)
症状の経過、検査値の見方、画像所見の解釈を医学的根拠に基づいて整理します。

選択肢の提示
主治医継続 / 追加検査の要否 / 治療方針のメリット・留意点 を中立的にお伝えします。

書面まとめ(希望制)
主治医の先生宛ての所見まとめを作成し、情報連携をサポートします。


お持ちもの・事前にご準備いただくもの(お持ちでない場合には不要です)

  • 紹介状
  • 主治医での検査結果(血液検査、エコー所見、レントゲン・CT/MRI画像データ等)
  • 投薬中の内服薬・サプリメントの一覧、過去の副作用歴

主なリスク・留意点

  • レントゲン・麻酔検査・造影検査等を提案することがあり、その際は検査固有のリスクをご説明します。
  • 最終的な治療選択は飼い主さまと主治医の先生のご判断になります。

費用の目安

  • 相談料(初回):初診料【¥11,000(税込)】+相談料【¥11,000(税込)】/【30分枠】
  • 再診相談料:再診料【¥5,500(税込)】+相談料【¥11,000(税込)】/【30分枠】
  • 書面作成(希望制):【¥5,500(税込)~】
  • 検査を追加する場合は別途費用が発生します。
    標準的な範囲は【¥20,000(税込)〜】(検査内容により変動)

よくある質問

Q. 紹介状は必須ですか?
A. 任意ですが、診療情報の共有が正確に進むため可能であればご準備ください。

Q. 主治医の先生に失礼ではありませんか?
A. セカンドオピニオンは治療の選択肢を広げるための制度です。必要に応じて主治医の先生へ所見を共有し、連携して支援します。

Q. 当日そのまま治療や手術に進めますか?
A. セカンドオピニオン外来は診断・治療の実施が目的ではありません。検査や治療が必要な場合は、主治医の先生とご相談のうえで調整します。

Q. 保険は使えますか?
A. アニコムのペット保険ではセカンドオピニオン関連の相談料や初診料・再診料は対象外になります。その他のペット保険にご加入の場合は各保険会社に直接お問い合わせください。


情報の取扱い

  • お預かりした診療情報は医療目的のみに使用し、個人情報保護に配慮して管理します。
  • 主治医の先生へ情報共有する場合は飼い主さまの同意をいただきます。

実施場所

  • お問合せ:03-6260-2996
  • 場 所:〒108-0075 東京都港区港南2丁目13−37 アニコムビル1階2階
  • アクセス:品川駅エリア/駐車場あり

※本案内ページは、飼い主さまの適切な理解と選択を支援する教育的な情報提供を目的として作成しています。


外部予約システム(anicomGO)をご利用ください。ご利用には会員登録が必要となります。実施日時は【平日および土日祝/9:00 – 19:00】です

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