施設内設備 Facility overview and exterior photos
手術用顕微鏡システム『KINEVO 900』
Carl Zeiss 社製 手術用顕微鏡システム『KINEVO 900』を導入しています。顕微鏡とモニターを併用することで、術野を多角的に観察できる環境を整えています。脳神経外科や眼科など、精密さが求められる分野で活用しています。

3テスラMRI
より高精細な画像診断が可能な最新の高性能3テスラMRIを導入しています。脳・脊髄・関節などの異常を早期に発見でき、特に神経疾患の診断に有効です。撮影法の組み合わせによりMRIの真の能力を引き出した新たな領域が拓かれることが期待されます。

320列マルチスライスCT
広範囲を高精細に撮影できる320列マルチスライスCTを導入しています。短時間で肺・腹部・骨・血管などを立体的に描出でき、腫瘍や異物、出血などの早期発見に役立ちます。撮影時間が短いため、麻酔時間も最小限で、どうぶつへの負担を軽減します。

人工心肺装置HUSⅢ
人工心肺装置HUSⅢを導入し、小型犬や猫の心臓外科手術や救命処置に対応しています。心臓や肺の機能を一時的に代行できるため、僧帽弁閉鎖不全症などの高度な手術が安全に行えます。専用設計により小動物にも対応し、専門チームが全身管理を行います。

高性能Cアーム型X線透視装置
高性能Cアーム型X線透視装置を導入し、リアルタイム画像を用いた外科手術や処置を行っています。整形外科やカテーテル操作などを高解像度・低被ばくでサポートし、小さなどうぶつにもやさしく、より正確で安全な治療を可能にします。

滅菌室
高圧蒸気・プラズマ・ガス滅菌機を備えた専用滅菌室を設け、人医療と同水準の感染対策を実施しています。
見えない部分の衛生管理にも徹底的に取り組み、常に清潔で安全な手術環境を維持しています。

リハビリルーム
関節への負担を抑えながら筋力や可動域を改善できる動物専用ウォーター・トレッドミルを導入しています。
リハビリ科専任獣医師の指導のもと、スタッフがどうぶつさんに合わせたリハビリをサポートします。

超音波検査装置
最先端の超音波検査機器の高精細な画像により心臓や腹部の状態を的確に評価できます。動物専用の経食道プローブを備えており、従来の検査では見えにくかった心臓内部の詳細な観察が可能です。より精度の高い診断と、安心・安全な検査体験を提供します。

手術室
当院には1階に2室、2階に6室の手術室を備えており、さまざまな症例に対応可能な体制を整えています。2階の手術室はガラス張りとなっており、清潔性と安全性を保ちながら、開放感のある設計が特徴です。高度な医療環境の中で、動物たちに最適な手術を提供します。

電気生理学室検査室
電気生理学室では、心電図や神経伝導速度検査などを通じて、心臓や神経の機能を詳しく評価します。不整脈やてんかん、神経疾患の診断に役立つ、専門性の高い検査が可能です。繊細な電気信号を正確に捉えることで、より的確な診断と治療計画をサポートします。
手術支援ロボット
当センターでは、力覚フィードバック技術を世界で初めて応用した手術支援ロボットを導入しました。これにより、術者は組織の硬さや抵抗を感じ取りながら操作でき、繊細かつ精度の高い外科手術が可能となります。動物への侵襲を最小限に抑えつつ、日本の外科獣医療の水準をさらに高めることを目指しています。